口腔外科では、一般歯科などの分野(虫歯・歯周病など)とは異なる、お口の中や、顎、顔面等に現れる疾患を対象に治療を行います。
親知らず
親知らず周辺の歯肉が腫れるため、抜歯した方がいいのか悩んでいる人や、親知らずによる症状はないけど、抜歯した方がいいのか悩んでいる人も少なからずいるのではないでしょうか。
親知らずは永久歯が生え揃う12歳ごろ以降、10代後半から20代前半に生えると言われています。
親の手から離れる年頃から、知らぬ間に生えることから“親知らず”と呼ばれるようになったと言われています。
親知らずがあるからといって、すべての親知らずを抜歯する必要はありません。
抜歯が必要な親知らず
- 痛みや腫れがある
- 歯並びに悪影響を及ぼしている
- 親知らずの手前の歯(第2大臼歯)が溶かされている
- 腫瘍や嚢胞の原因である
抜歯が必要でない親知らず
- 痛みや腫れの症状がない
- 歯肉に埋まっているが、影響はない
親知らずの抜歯は患者さんの合意のもと行います。無理に抜歯を行うことはありませんので、ご安心ください。抜歯によるリスクなどとすり合わせながら相談して行きましょう。
顎関節
顎がなぜか痛む、口が思うように開かない、口を開け閉めすると音がするなどお悩みではありませんか?その症状、顎関節が原因かもしれません。
一時的に症状が現れるケースもありますが、顎関節症などの症状が続く場合には、顎関節や歯にも影響を与えかねず、治療が望まれる状態です。
以下の症状がある場合には、顎関節症が疑われます。
顎関節症が疑われる症状
- 顎関節や周辺に違和感を覚える
- 口を開け閉めすると顎関節に痛みや違和感がある
- 口を開け閉めするとカクカク音がする
- 顎が疲れる、だるい
- 口の開け閉めがスムーズにできない
- 顎が外れる
- 顎を左右に動かすことが困難
顎関節の診断は、患者さんへの問診と、レントゲンやMRI検査などを行い、他の疾患の可能性がないか確認しながら、診断していきます。
顎関節症は命に係わるような疾患ではありませんが、症状があるまま放置してしまうと、顎関節症の症状が悪化してしまう可能性もあります。気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。